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愛する人

第3章 謎と理解




すぐに駆けつけてきたくれたのは、看護婦ではなく、医者だった。

怯えきった私を見るなり、


「やはり……」


やはり?
やはりって一体なんなの?

怯えている私に"大丈夫ですか?の一言も無い。

医者は何か全てを知っている。
しかも窓を開けてはいけないと言うならまだしも、カーテンまで開けてはいけないのは、どう考えても異常だ。

医者の言葉も気になるが、それ以上に窓の外が気になる。


気になってしょうがない。




先程から窓カーテンの隙間から光がチラチラ覗かせる。



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