愛する人
第2章 始まり
ほとんど飲み終わりそうになったので、一気に飲み干しては、店を後にしようとしたら、
「あの………」
私のところに栗毛色の長い髪にカールをしてはピンクのチークをしっかり付けた今どきのスイーツ系の可愛らしい女性が近づいて来ては、
「貴女、あの会社に入社される方ですよね?」
急に笑顔で話しかけてきた。
「……はい、
そうですが、何故?」
「面接の時、貴女見たんですよ。」
店を出ながら、
「よく、覚えているんですね。」
「ええ、
良く言われるんです。私めあの時、一緒に面接受けてましたし、貴女を見て仕事出来そうな方だなぁと思っていましたので。」
彼女は優しく微笑んでくれていたので、私は彼女の笑顔に嫌され、微笑み返していた。
早速彼女とは仲良くなれそうな気がした。