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オオカミ少年

第6章 一緒にいよう




「どこに…?」

「北海道よ」

「北海道!?いつ行くの?」

「明日の夜9時の飛行機に乗るの」

「そんな急に…」


心構えというか…

心の準備がまだ…


「クゥンクゥン」

「リュウ…」


心配してくれてるリュウ


お母さんはうつむいたまま
泣きそうな目で言った


「リュウは…………」


あたしは察知してしまった


「行けない…とか言わないでよね」

「ごめんね絢香…犬が住める家が見つからないの」


あたしはリュウと目を合わせた

悲しすぎて言葉が出ない


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