*もしも〜…*シリーズ
第2章 天地シリーズ ルイス&アル
視界が冴え渡る
満月の夜──
また‥
少女は変態長の毒牙の餌食となった…
―カチャ!
「隊長サン?
お呼びですか?
・・・・あれ? いない‥」
―キィッ‥バタン!
「──!?ッ‥」
真っ暗な部屋に入った途端扉がひとりでに閉まった
‥な、なに!?
異様な雰囲気を感じアルは怯えていた‥
暗闇の奥からはコツコツと人の歩き回る足音が響く‥
そして時折、パシッ!‥と何かを打ち鳴らす音が…
アルは生唾を飲みながらその音に耳を澄ませた‥
音のする方に目を凝らしているとランプの明かりがぼんやり灯る。
そして、明かりの側で不敵な笑みを溢す隊長を見つけた。
「‥なんだ?
いるなら返事してよ!
人を呼び出しといて何してっ‥──!?…んの!?」
愚痴を言うアルの片手に隊長は拘束具を付けていた
そぅ、アルはココがどこか知らずに呼び出されていたのだった──