*もしも〜…*シリーズ
第2章 天地シリーズ ルイス&アル
「──ハァ…ッ」
唇を離すと熱い想いに紅潮しながら互いに吐息を漏らす。
そしてルイスは悲痛な表情を浮かべアルの細い首筋に顔を埋めた…
「──すまない…
今だけだから‥
許して欲しいっ…」
誰に対しての懺悔なのか‥
ルイスは苦しげな顔でアルを再び見つめ言葉を紡ぐ
「アル、愛してる──」
今しか言えない想いをルイスは解放しながら熱いキスを振り注ぐ…
そして大事な真友に詫びながら切ない想いを囁いた
ただ、小さな顔を包み込んだルイスのその両手は、しっかりとアルの両耳を塞いでいた…
伝えてはいけないと誰が言ったのだろうか…‥
ただ‥
この想いは誰にも
“言ってはいけない”
“知れてはいけない”
ルイスは自分自身でそんな箍をはめてしまっていた…
―《淫令‥自慰の快楽》―END