♡*:。.rena's world story.。:*♡
第8章 ☆想いと言葉
「………彩………」
「疲れてるのに、こんな話してごめんね。
もう何も言わないから、安心して」
私はそのままリビングを出て、静かにドアを閉めた。
ドクドク鳴る心臓を抑えて、バスルームに入る。
熱いシャワーを浴びると、途端に涙が出てきた。
「………っ……ふ……」
私は翔ちゃんの妻であることに変わりないし
この先もずっと2人で生きていくんだから
こんなちっぽけな事で、イライラするなんてどうかしてる。
だけど、今日ではっきり分かってしまった。
波留くんが言ってくれた言葉を
翔ちゃんに言ってほしい。
彼がくれた私を欲するような強いキスを
翔ちゃんにしてほしい。
望んではいけないことなの……?
結局
結婚して何年経ったとしても
それが確かな私の想いなんだよ………