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第8章 ☆想いと言葉

「ごめんごめん。面白くってつい」




私が顔を赤くしたのを見て、立花くんは続ける。




「あいつさ、彩ちゃんの事を喋る時、本当に楽しそうなんだよ。
だから、俺も笑っちまうんだ」


「……そんな、大して面白いネタでもないのに……」


「うん、でも翔太にとっては
きっと日常の “ 彩り ” なんじゃない?」




……………!


その言葉に、思わず足を止める。


顔を上げると、立花くんは優しく微笑んだ。





「……夫婦っつってもさ。

所詮他人であり、男と女の違いもあるんだから。

お互いが同じように感じてるとは限らないよ。

俺だってそうだし、誰だってそうだと思うよ」



「…………っ」



「些細な事でも、何か特別にしなくても。


彩ちゃんが気付いていない何かが、あいつの中にはあるのかもしれないよ。


まぁ、でもそれをちゃんとお互いに伝えないと、分からないから。


……年齢とか立場とか気にせずに、ぶっちゃけてみたら?」

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