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第9章 ☆本当の気持ち

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立花くんと駅のホームで別れて


車窓から流れる景色を見つめながら、私は翔ちゃんとの思い出を振り返っていた。


そして、その記憶と重ねるようにして


立花くんが私に言ってくれた、言葉のひとつひとつを噛みしめた。




“ 気付いていない何かが、あいつの中にはあるのかもしれないよ ”




………私、自分の気持ちや願いを膨らませるばかりで


翔ちゃんが何も決めないことにイライラして、こうしてほしいって求めるばかりで


一緒にいる何気ない日常の大切さに、気付いてなかったのかな………




でも、私にだって


譲れない想いはあるんだよ。




“ 2人の未来は、2人で一緒に歩むものだから。
何が1番大切か………もう一度思い出してみて ”




「……………っ」




想いがあるなら



………伝えなきゃ。

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