テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第9章 ☆本当の気持ち

自宅の最寄り駅に着くと、駆け足で並木道を急いだ。


………寝ないで待ってろと言った翔ちゃん。


今夜、いつもより早く帰ってきてくれる。


だけど、その前に




「夜7時………!
ギリギリ間に合うかも」




この1週間、ずっと避けて真っ直ぐ進んだ交差点。


私を見つめるあの瞳が嘘だったとしても


真っ直ぐな告白が、人妻をからかう冗談だったとしても


彼と私、それぞれの想いに答えを出すために、まずはあのお店に行こう。


そう心に決めて、看板のある交差点を右に曲がった。




(さ、最高潮にドキドキする………!)




緊張して、足に震えさえ感じてしまう。


1歩1歩、足元を見ながら進んでいくと


私の少し前を、誰かが歩いているのに気付いた。




……………ん?



この後ろ姿………

ストーリーメニュー

TOPTOPへ