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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第9章 ☆本当の気持ち

ありえないシチュエーションに、私の頭の中は完全に真っ白になっていたけど


翔ちゃんが目に見えて不機嫌なので、マズイ状況なんだってことだけはハッキリと分かる。




「………………っ」




私が、何かを言うべき………?


それとも、もう知ってる……?


混乱して、おろおろしている私に向かって


波留くんはニッコリと微笑んだ。




「……お待ちしておりました」


「……………!!」




ドクンと心臓が鳴る。


や、やめて……


何も言わないで………!


ぎゅっと目を瞑ると




「ご予約いただいたガトーショコラ、出来上がっております。

お会計は前回お済みでしたので、すぐにお持ちしますね」




波留くんはそう言うと、再び店内の中へと戻っていった。




………な………



今、なんて言った………?

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