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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第10章 ☆それだけで、幸せ

「~~~~~!」




なにその最後の敬語!


無理矢理言った感ハンパないんですけど!!


まるで全身が沸騰するかのように


抑えていた全てが、一気に溢れ出す。




「……………!」




翔ちゃんがギョッとした顔をする。




「彩……なんで泣くんだよ……」


「……っ だ、だって……っ」




私の涙腺は崩壊した。




「……ずっと、翔ちゃんに愛されてるか分からなかったんだもの……」




私がキレたから、うまく立ち回ったんだろうけど


“ 大事な日 ”

“ お祝い ”


翔ちゃんの口からその言葉を聞けた、嬉しさの方が勝ってしまって


今までの悩みや不満が吹き飛んでしまうくらい、熱い想いで満たされる。




「………ふ……っ……」




涙が止まらない。


………翔ちゃん、やっぱり私の願いは間違ってないよ。


だって


たった一言、ちゃんと言葉にして伝えてくれただけで


私はこんなにも幸せな気持ちになるんだよ。



……翔ちゃんが言ってくれるから、意味があるんだよ……

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