テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第13章 ★突然の再会

………………………………………………


「予算達成の為の条件提示が、彼女いるかどうかって。
神だな、姫宮」


「………ジョークですよ。
リーダーも見たでしょ?みんなのドン引いた顔」


「いや、あれはガチでやる気上がってたぞ。
来月の売上報告が見物だな」




俺の10コ年上の37歳にして、ガチとか言っちまうリーダー。


会議後に群がる女達をやっとのことで振り払い、上のフロアへの階段に足をかけた。



あ~~~マジで面倒。


痛いセリフを放ったにも拘らず、俺のモテ度ってすげぇな……と自分で感心するレベル。


MDっつー仕事上、店舗に顔を出さねぇわけにはいかないけど


同じ会社内で、これ以上女と関わりたくない。



……いや。


別に会社とか関係なくて。




「……俺はもう、美和だけでいい」


「え?何?」


「何でもないっす」




やべ、つい声に出しちまった。


大学時代から相当遊んできた俺が、これだけ一途な男になるなんて


どれだけ美和に惚れてんだよ……



自分にげんなりしながら、階段の踊り場をさらに上に進もうとした時だった。




「銀座店の質問、甘かったね~。

彼女いるんですか?じゃなくて

彼女は “ 何人 ” いるんですか?が正しい」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ