♡*:。.rena's world story.。:*♡
第15章 ★5分の差
………だから、蓮に彼女がいるのは知ってるよ。
何年か前の水泳部の集まりで、周りが無理矢理その存在を聞きだしたから。
………あたしの知る限り
蓮は、過去の恋愛も彼女の話も、自ら発言することは無かった。
だから……今更ながら、改めてその事実が心に突き刺さる。
CA・美人・性格も良い
……想像していた彼女のイメージが、余りにもピッタリで
張り詰めていた何かが、プツリと切れた気がした。
「……ちょっと、後半は余計なこと言い過ぎ」
落ち着きを取り戻したのか
隣りにいるもう1人が、巻き髪の女を宥めるようにして一歩前に出る。
「ごめんね、興奮しちゃって。
私達がどうこう言える話じゃないけど
とにかく、蓮くんにつきまとうのはやめてくれますか?
彼、すごく迷惑してるから」
何も言葉が出てこないあたしに、その人は静かに続けた。
「……私もね、蓮くんに惹かれる1人だから、分からないでもないけど。
度が過ぎるあなたに、蓮くんを想う純粋な気持ちが少しでも残っているなら
自分を押し付けないで、黙って身を引くべきだと思うの」
「……………」
「蓮くんには、もう決まった相手がいる。
……それが、事実なのよ」
何年か前の水泳部の集まりで、周りが無理矢理その存在を聞きだしたから。
………あたしの知る限り
蓮は、過去の恋愛も彼女の話も、自ら発言することは無かった。
だから……今更ながら、改めてその事実が心に突き刺さる。
CA・美人・性格も良い
……想像していた彼女のイメージが、余りにもピッタリで
張り詰めていた何かが、プツリと切れた気がした。
「……ちょっと、後半は余計なこと言い過ぎ」
落ち着きを取り戻したのか
隣りにいるもう1人が、巻き髪の女を宥めるようにして一歩前に出る。
「ごめんね、興奮しちゃって。
私達がどうこう言える話じゃないけど
とにかく、蓮くんにつきまとうのはやめてくれますか?
彼、すごく迷惑してるから」
何も言葉が出てこないあたしに、その人は静かに続けた。
「……私もね、蓮くんに惹かれる1人だから、分からないでもないけど。
度が過ぎるあなたに、蓮くんを想う純粋な気持ちが少しでも残っているなら
自分を押し付けないで、黙って身を引くべきだと思うの」
「……………」
「蓮くんには、もう決まった相手がいる。
……それが、事実なのよ」