♡*:。.rena's world story.。:*♡
第3章 ♥忠告
彼が私の幼馴染だと紹介して、テーブルに移動して3人で飲んでいると
お酒も回って上機嫌になったアンジーが、突然直樹君の手を握った。
『そのマジメな外見!お堅い仕事!
タバコも吸わないし酒も強くない。
今までアタシの周りにいなかったタイプよ!』
………確かに、その正反対な人物が1番近くにいるから。
アンジーはそのギャップからか、すっかり彼にハマったらしい。
『どう!?あんたがどちらでもイケる口なら。
このアタシと恋のアバンチュールをしてみない!?』
『……ア、アンジー……』
グレイ色の目をキラッキラさせて、直樹君に詰め寄るアンジー。
突然の告白で引いてるかなって思いきや
『いいですよ』
直樹君はメガネの奥で目を細めた。
『………え!?』
『こうして出逢えたのも何かのご縁。
俺も、あなたに魅力を感じています』
な、直樹君って……そうだったの!?
驚き過ぎて声が出ない私の横で
アンジーの体がプルプルと震えだす。
『もしかしてあんたもアタシに惚れたの!?』
『まぁ、そういうことになりますね』
『お互い、恋に落ちたってこと!?』
『これから、宜しくお願いします』
差し出された直樹君の手を
アンジーは涙を流しながら、ガッチリと掴んだ。