♡*:。.rena's world story.。:*♡
第19章 ★幸せの花びら
……………………………………………
「あらぁ♡ 蓮くんいらっしゃ~い!
今夜は早いのねぇ~」
「…………」
国際フォーラムから徒歩5分。
ちょうど蓮の会社と中間くらいの位置。
オフィス街のビル群から1歩入った狭い路地に、その古い店は忽然と姿を現した。
「まだ残ってる?」
「もちろん!
今日はカレイの煮付けですよ~」
「じゃあそれ2つ。
両方ともメシ大盛りで」
「はいよ~」
白い割烹着を着たふくよかなおばさんが、蓮の注文を受け奥の厨房へと入っていく。
もう夜の11時を過ぎたというのに、店内は多くのサラリーマンでごった返してる。
10席程ある中の1番奥、木のテーブルと簡素なパイプ椅子に
あたしと蓮は向かい合って座った。
「……店員のおばちゃん。
今夜は早いって言ったけど……」
「いつも来る時はだいたい日付変わってるからな。
ここ、深夜までやっててさ」
テーブルに置かれていたプラスチックのコップに、水を注いだあと
蓮は緩めたネクタイを首から外した。
「徹夜の時は、1回腹に入れないと朝までもたないんだ」
「……普通そうでしょ。
夕飯食べないなんて、あたしには考えられない」
「ヒカル、いつも気持ちいいくらい食うもんな」
学生時代の時は、ほぼ居酒屋がメインだったけど
大学の周りには、このお店のような昔ながらの定食屋があったから
練習に明け暮れた水泳部の仲間で、よく食べに行っていた。
あの頃の蓮も、相当なオーラを放っていたけど
スーツを着て目の前に座る27歳の輝きは、眩しくて見ていられない程だ。
「ヒカル?」
それでも
あたしを見るその鋭い眼差しと、黒い短髪だけは変わらない。
「あらぁ♡ 蓮くんいらっしゃ~い!
今夜は早いのねぇ~」
「…………」
国際フォーラムから徒歩5分。
ちょうど蓮の会社と中間くらいの位置。
オフィス街のビル群から1歩入った狭い路地に、その古い店は忽然と姿を現した。
「まだ残ってる?」
「もちろん!
今日はカレイの煮付けですよ~」
「じゃあそれ2つ。
両方ともメシ大盛りで」
「はいよ~」
白い割烹着を着たふくよかなおばさんが、蓮の注文を受け奥の厨房へと入っていく。
もう夜の11時を過ぎたというのに、店内は多くのサラリーマンでごった返してる。
10席程ある中の1番奥、木のテーブルと簡素なパイプ椅子に
あたしと蓮は向かい合って座った。
「……店員のおばちゃん。
今夜は早いって言ったけど……」
「いつも来る時はだいたい日付変わってるからな。
ここ、深夜までやっててさ」
テーブルに置かれていたプラスチックのコップに、水を注いだあと
蓮は緩めたネクタイを首から外した。
「徹夜の時は、1回腹に入れないと朝までもたないんだ」
「……普通そうでしょ。
夕飯食べないなんて、あたしには考えられない」
「ヒカル、いつも気持ちいいくらい食うもんな」
学生時代の時は、ほぼ居酒屋がメインだったけど
大学の周りには、このお店のような昔ながらの定食屋があったから
練習に明け暮れた水泳部の仲間で、よく食べに行っていた。
あの頃の蓮も、相当なオーラを放っていたけど
スーツを着て目の前に座る27歳の輝きは、眩しくて見ていられない程だ。
「ヒカル?」
それでも
あたしを見るその鋭い眼差しと、黒い短髪だけは変わらない。