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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第20章 ★loveダム決壊

「ヒメ、ヒカルさんはきっと大丈夫よ」

「…………!」



蓮くんに腕を掴まれて、顔を真っ赤にしていたヒカルさん。


あのあと2人になって、どんな話をしたかは分からないけど


蓮くんなら、きっとヒメの意思を継いでヒカルさんと向き合ってくれたはずだ。



「やっぱり、2人はよく似てたね」

「…………」

「久しぶりに逢ったけど、元気そうで良かった……」



“ 俺がヒメを連れ戻してやる ”


まるでスーパーマンのようにそう言ってくれた蓮くんに、私も一緒に行きたいってお願いした。


ただ泣いて待ってるだけの私はもう卒業。


蓮くんが優しい言葉で私の背中を押してくれたように、ヒメが私を必要としてくれているなら


どこまでだって、私はヒメを追いかけ続けるって決めたんだ。


………もう、絶対に迷わない。



「………美和」



暫くしてから、ヒメがゆっくりと顔を起こした。



「同じ一方通行の……片想いであっても
想いを遂げる方法は、ひとつじゃないんだな」


「………!」


「あの男が言った通り
次に進む道は、ひとりひとり違うんだ」



………トクンと心臓が鳴る。


ヒメは私を見つめると、切ない表情のままふっと微笑んだ。

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