♡*:。.rena's world story.。:*♡
第3章 ♥忠告
「……ちょっと、やめて?」
アンジーには申し訳ないけど。
冗談じゃなくて、本当に嫌。
直樹君の反対側はソファの端だから、これ以上離れられない。
隼人以外の男の人と、こんなに近くなることは無いから
なんだかゾワッとしてしまう。
「咲原、本当に美人になったな」
「………え?」
「見違えたよ。
いい女すぎて、一瞬声かけるの迷ったくらい。
あの “ オカマ ” が由宇って呼んでたのを聞いたから、分かったけど」
……………!
その言い方に驚いて、直樹君を見る。
「……直樹君?」
「笑わせるなって。
この俺が、あんな男女に惚れるわけないだろ」
直樹君はニヤニヤしながら、私の髪を撫でた。
「でも、一目惚れってのはあながち嘘じゃないよ。
その相手はあいつじゃなくて
咲原だったってことさ」