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第3章 ♥忠告
「それにしても、アンジー遅いね。
連絡してみよっか」
お店や時間は、直樹君に任せていたけど
今日の事は、私からアンジー本人にも事前に確認していた。
直樹君を疑うわけじゃない。
隼人と結婚してからは、どんな人でも
会う前に必ず、隼人かアンジーに報告するようにしているんだ。
まあ、今回はその必要も無かったけど
遅れずに絶対に行く!って言ってたから、何も連絡が無いのはちょっと気になる。
バッグから携帯を取り出そうとすると
その私の手に、直樹くんの手が触れた。
「……………!」
条件反射で、思わずパッと手を引くと
直樹君はふっと笑う。
「そんなあからさまに避けないでよ。
傷付くなぁ」
彼は笑いながら、私の近くに寄ってくる。
……ちょっと、嫌だ。
「直樹君? 酔ってる?」
「そんなわけないじゃん」
だよね、全然飲んでないし。
それなら、一体どーいうつもりだろう。
直樹くんはなぜかメガネを外して、私の隣りにぴったりと座る。