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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第22章 ★フライングプロポー…ズ?

「……ねぇ、蓮。
正直に言ってくれたことは嬉しいけど……」




ネクタイも緩めずに、蓮はピシッと背筋を伸ばしているから

その1歩手前で、私も同じく正座をして向かい合う。




「………今の話

私には内緒にしておいた方が良かったんじゃないかしら……?」


「……………」




蓮は無言のまま、何とも言えない表情で私から目を逸らした。


ちょっとソワソワして、ビクビクして……まるで悪い事をして叱られる前の少年みたいで




「……俺もそう思ったんだけど」

「けど?」

「…………」




再び沈黙。


……その姿が可愛くて、母性本能がくすぐられて


怒るなんて感情は全く出てこないし、反対に胸がキュンとしてしまう。




「……その日、彼女は無事終電に乗れたの?」

「……多分。
駅まで送ってくって言ったんだけど、一目散に去っていった」

「蓮は会社に戻ったのね?」

「……その予定だったんだけど。
集中できなくて、結局帰りました」



そ、そうですか……

その敬語も、無意識なんだろうなぁ……///

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