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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第22章 ★フライングプロポー…ズ?

……あのね、蓮。


あなたが普段どんな女性達と関わっていて、過去にどんな恋愛をしてきたか


彼女の立場としては確かに気になるし、不安にならないって言ったら嘘になるけど……


男女問わず友人が多いのは知ってるし、実際とんでもなくモテモテなのは事実だから


多少のことは、何かあっても仕方ないなって。


強がりじゃなくて、私は本当にそう思っているのよ?




「浮気したわけじゃないんだし。
隠してても良かったのに」

「……………」

「仕事でもプライベートでも、秘密は厳守する完璧なあなたなのに
どうして私には喋っちゃうのかしらね?」




何も言えない蓮を見て、私はもう顔が緩んでしまう。


……ごめんね、蓮。


シュンとするあなたが可愛くて意地悪く聞いちゃったけど、私はちゃんと分かっているわ。


他の女性を抱きしめたこと、私に悪いなって思ったから、正直に告白しちゃったのよね?



「………完璧って言うな」



消えそうな声で蓮がポツリと呟いたから


我慢できなくて、正座したままの彼に近付くと


その頭をぎゅっと抱きしめた。




「……瑠璃……」

「……ふふっ♡」




膝を立てて抱きついた私の背中に、蓮の手が回る。


遠慮がちなその手が愛しくて、彼をさらに引き寄せた。

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