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第22章 ★フライングプロポー…ズ?

「……はぁ……失敗……」

「……!!
れ、蓮、私何も……///」

「……開封した封筒、見えてる」




エンゲージリングのカタログは、紙袋の中だけど


封筒だけは私の足元にひらりと落ちていて


蓮は足を抱えて顔を埋めると、大きく溜息をついた。




「……内緒で選ぼうと思ったんだ」


「…………!」


「お前の驚く顔が見たかった」




もう、消えてしまいそうな声で彼は呟く。




「………なんか俺

瑠璃の前だと究極にダメな男になるんだけど……」


「~~~~~っ」




………やられた。


心臓、ど真ん中。


なんでもスマートにこなすデキる男が、私にだけ見せる不器用な姿……


もう胸がいっぱいで、めちゃくちゃ愛しくて……キュンキュンが止まらない。




「………蓮」

「…………」

「こっち向いて?」




顔を伏せたままの蓮を無理矢理起こして、その頬を両手で包み込んだ。


色気爆発のその瞳に見つめられると、泣きたくなるほどの想いが溢れてくる。




「蓮、全然失敗じゃないわ。
ダメな男でもない」


「瑠璃……」


「蓮が大好きすぎて、どうしよう。
私、逢う度にあなたのことが好きになる」

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