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第22章 ★フライングプロポー…ズ?

「…………!!!」



封筒の中身は、薄い商品カタログ。


表紙には、美しい大粒のダイヤモンドが輝いていて


ぺラッと捲ったページには


ウエディングドレス姿のイメージモデルが……


こ、こ、これって………!!




「瑠璃!!」

「は、はい!!」




突然、後ろから近付く足音と大きな声。


ビクーっと体が硬直して、思わずカタログを紙袋の中に落とす。


恐る恐る振り向くと……


上半身だけ裸という中途半端な恰好で


顔面蒼白の蓮が、私のすぐ後ろに座った。




「………見た?」

「…………!!」




胡坐をかいて少し態勢を低くしながら、その射るような目が私を見つめる。


蓮の方に体を向けて、咄嗟に紙袋を背中に隠した。




「……なぁ、どうなんだよ」

「え!?な、なにが……?」

「……紙袋の中……」

「な、何も見てないわよ……?」




って、私何で嘘つくの!?


でも、でも!


冷や汗をかいてジリジリ詰め寄ってくる彼を見れば……


これはきっとワザとじゃなくて、バッグを私に渡す前に、袋から取り出したかったんじゃないかな……?


尋常じゃない程ドキドキして、胸が破裂しそう。

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