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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第4章 ♥2人の優しさ

耳を疑いたくなるような言葉で、体中に衝撃が走る。

嫌悪感がふつふつと湧き上がってきて、その場から立ち上がろうとしたけど



「おいおい、逃げないでくれよ」



肩をぐっと掴まれて、直樹君に阻止された。



「あのオカマには、待ち合わせ時間を1時間遅く伝えているんだ。
だからそろそろ、到着する頃だと思うよ」

「…………!」




ドクンと心臓が鳴る。

時間は直樹君に任せていたから、私からアンジーには伝えていなかった。


……だから、6時半に来てなかったんだ。


アンジーは時間に忠実だ。

よっぽどの事がない限り、連絡無しで遅れたりしない。




「イチャついてる所を見せてやろうぜ。
そうすりゃ諦めてくれるだろ」




直樹君はクククっと笑いながら、肩に回した反対側の手で、私の髪を撫で続ける。

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