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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

「香?」



笑ったあたしを見て、先輩はハテナマークを浮かべて首を傾げた。


正面から手を延ばして、あたしの頭にポンッと乗せてくる。


優しく髪を撫でてもらいながら、メール画面をスクロールして続きを見ていくと………



『アタシも完全に見縊ってたけどネ。

あんたが思ってる、その1億倍

立花はあんたに惚れてるわ』



…………!!



『一般人を巻き込んでしまったアタシが悪いのよ。

今度由宇とあんたにはちゃんと埋め合わせするから、お仕置きは勘弁してやって。

……その代わり

無数の愛を、立花に与えてあげて』



…………っ



『ピュアボーイが今日1番イイ顔をしたのは

たった今、あんた達のマンションの前に着いた時よ。


あんな甘い顔をさせられるのは、香だけ。


世界中であんた1人だけなんだから

ちゃんと自覚しなさいヨ!!』




………最後は


涙で滲んで見えなくなってしまった。


携帯から目線を上げると


メールを読み進めるうちに、みるみる泣き顔になったあたしを見て


先輩は、驚きすぎて固まっている。




「……どうしたの?」


「…………っ」


「……教えてくれないと

俺、心臓飛び出そうなんだけど……」




もう、ダメだ……っ

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