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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第4章 ♥2人の優しさ

「いいよ、翔太も呼んでみるか。
あいつイケメン豊富なBARに詳しいし」

「……♡ どこよソレ!!」

「それか、若作りしてクラブ行く?」




隼人と同じタバコを咥えて、携帯を覗き込む2人の後ろ姿。

アンジーはもう既にウキウキしている。



………良かった。

アンジーのまた元気な顔が見れて、本当に安心した。


隼人と立花の優しさに、心の靄が晴れていく。

それと同時に緊張が解けた私は、シゲさんに声をかけた。



「シゲさん、何か飲み物もらっていいですか?
喉乾いちゃって」

「あぁ、もちろん。ビールにするかい?」

「由宇」




ふいに呼ばれて、急に腕を引っ張られると

隼人が私を、後ろからギュッと抱え込んだ。




「………!? 隼人……?」

「お前は、その前にやることがあるだろ?」

「や、やること……?」




頭の後ろから、低くて色気のある声。

心臓が急激に鳴り響く中、隼人は続ける。





「消毒と、殺菌」


「……………!!」


「あと抗菌。

これ以上他の奴が繁殖しないように、免疫力高めてやる」





隼人の言葉を聞いて、立花とアンジーが振り返る。


アンジーが首を傾げるその横で


唖然とする私を見て、立花がニヤッと笑った。








「……ご愁傷様、 咲原」

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