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第5章 ♥ノックアウト

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立花・アンジーと別れ、シゲさんのBARからマンションに戻ると

先にシャワーを浴びたいと隼人に告げて、私は1人でバスルームに向かった。



体を洗い流して……直樹君に触れられた場所は、特に念入りにゴシゴシと擦って。



ドキドキする胸を押さえて、部屋着に着替えてリビングに入ると

ソファに座った隼人が、グラスにワインを注いでいた。




「………………///」



……何気ない仕草なのに、なんでこんなにカッコイイのかな……///

自分の旦那だということも忘れ、私はその姿に見惚れた。



対談は延期って言ってたけど、他の撮影があったみたい。

きっとそのまま私の所に来てくれたんだ。



隼人の髪はセットされていて、服装も全身キマっている。

TVやスクリーンで見るそのままの姿が、今まさに私の目の前にあった。




「……なーに突っ立ってんの。
早くおいで?」




隼人は振り向いて、私に微笑む。




「………うん………」




………その笑顔だけで、倒れる寸前。

私はフラフラしながら足を進めて、隼人の隣りに座った。

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