♡*:。.rena's world story.。:*♡
第34章 ☆*♪ X’mas short short *2*
「………嘘だ」
バスルーム横の洗面所。
足の指の先でチカチカと表示する数字を、絶望的な目で見つめる。
何度も乗り直して、壊れてるんじゃないですか?って繰り返し呟いてみても
その値は変わる事が無かった。
「…………」
彼のパーカーを頭からすっぽりかぶって、フラフラしながら廊下を進む。
………私は普段座り仕事だから、勤務中外に出歩く機会は滅多に無い。
ましてや運動は得意じゃないから、休日に走るなんてこともしていない。
それでも……それでも!
ご飯はバランスよく食べてるつもりだし
お酒も強くないし、暴飲暴食はしないように心がけていたんだ。
………だから
ヘルスメーターが、私の予想よりプラス3の数字を表示していたのは
「美和。
明日夜メシ食う前に、このカフェでケーキ食おうぜ」
「…………」
………間違いなく、この甘党彼氏のせいだ。