♡*:。.rena's world story.。:*♡
第34章 ☆*♪ X’mas short short *2*
「は? 3キロ太った?」
……クリスマスイブの前日、今日は12月23日。
お風呂からあがって、ドライヤーで髪を乾かしてもらってる間に
小さい声で報告した私の衝撃的な事実を、ヒメはサラリと復唱した。
「~~~ “ 太った ” って言わないで!!
“ 増えた ” の!!」
「同じだろ。
ってことは、今○○キロってことか」
「~~~何で知ってんのよ!!」
最悪だ~~~!!
ヒメの洞察力やカンが鋭いことには今更驚かないし、私のことは何でもお見通しなんだろうけど
さすがに体重までピッタリ当てられるとは思わなかった!
「アホらし」
「~~~!」
「涙目で騒ぐほど大したことじゃねぇだろ」
「大したことだもん!!」
「夜に叫ぶな」
「…………っ」
どうでもいいと付け加えて、ヒメはドライヤーのスイッチを切る。
………どうでもいいわけないでしょ。
じと~っと睨む私を気にする様子もなく、ヒメは1枚のチラシを見せてきた。