♡*:。.rena's world story.。:*♡
第34章 ☆*♪ X’mas short short *2*
「個人的な、想い入れ……?」
私がそう聞くと、店員さんは思い出すように目を細める。
「はい、偶然にも1年前の昨日、12月23日。
ものすごいイケメンの男性が、このネックレスをプレゼント用にご購入されたんです」
「…………!」
「も~~オーラが凄くて、オシャレでとってもカッコ良くて♡
急いでいらしたのは分かってたのですが、私、包装しながら色々話しかけちゃって。
きっと迷惑だっただろうなぁ」
「…………っ」
………ドクッて、心臓が跳ねた。
接客業失格ですね、と笑う店員さん。
ま、まさか………
まさか、よね……?
「 “ 今夜、もし願いが叶うなら…… ” 」
「……えっ?」
「……その時、彼が教えてくれたお話がすごく印象深くて
今でも心に残ってて、ネックレスを見る度に思い出すんです」
固まる私に向けて、店員さんは優しく微笑むと
1年前、 “ 彼 ” と交わしたという会話を教えてくれた。