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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第34章 ☆*♪ X’mas short short *2*

「………あっそ」



ぶっきらぼうに呟いた、何の変哲もない相槌。


………俺も美和が好き、みたいな感じで


店員さんに教えてもらった貴方の気持ちを、ここで言って欲しいのが本音だけど



「じゃあ、昨日言った通り。
夜メシの前に、先にカフェに行こうぜ」



私の頭をポンポンと叩いて、嬉しそうにふっと笑ったから


………いいんだ。


甘い言葉は聞けなくても、この笑顔が見れるだけで最高だ。



「で、お前結局何が欲しいんだよ」



駅に向けて並んで歩きだすと、ヒメがふいに聞いてきた。



「え?何って何が?」

「プレゼント、的なもの。
いらねぇの?」

「………!///
あ♡ じゃあ美顔ローラー!!」

「なにそれ」

「顔コロコロするやつ!」

「……そんなんでいいのかよ。
与え甲斐がねぇな」

「高いのだと、10万円くらいするよ?」

「…………」




………本当は、何もいらないよ。


ヒメが願いを込めてくれた、この星があるから、


この先も一生、何もいらない。




「ありがとう、ヒメ」




あなたが、傍にいてくれるだけで



私は世界で1番、幸せです……☆
















☆**♪ X’mas short short *2*
~ヒメと美和~ おしまい♡

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