無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「～～～最っっ低！！！
クソボケアホバカ○○○男！！！」



自販機で買ったホットココアを一気飲みして、数メートル離れたゴミ箱へ投げ捨てる。


空き缶の山の中へ、見事命中ストライク！


コントロールにも優れてるんだから、球技でも代表選手になれるんじゃないかな！



「なぁにが “ あわよくば奪えるかな～ ” よ！！
あんたなんかユーリさんの足元にも及ばないっつーの！！
身の程を知れ！！
恥を知れ！！」



ベンチに座って１人で叫ぶ私を、通り過ぎる人が憐れみの目でチラ見してくる。


はいはい、どうぞご自由にご見物くださ～～い。


３ヶ月間彼女だと勘違いしたまま、今日のクリスマスを楽しみにしていた女が


見事に当日フラれて、ヤケ酒ならぬヤケココアですよ～～！



「……はぁ……」



本当なら、ビールでも飲んで酔い潰れるのが本望なんだけど


大人１年生になったばかりの私は


まだ、その上手い活用の仕方が分からない。