♡*:。.rena's world story.。:*♡
第5章 ♥ノックアウト
意識が朦朧として、ぼーっとした頭のまま甘いキスを受け入れると
私の髪をかきわけて、隼人がふっと笑った。
「メガネ菌、除去完了」
「……………!」
「俺のパワーを、体の奥まで浸透させたから。
しばらくは抗菌効果が続くよ」
………ドラマのセリフでも、そんな事は言わないよ。
私は顔を真っ赤にして、隼人の胸に顔を埋める。
私を満面の笑みで見つめる隼人は、その例えが気に入ったみたいで
さらに追い打ちをかけてくる。
「由宇、大事なのは予防だからな」
「よ、予防……?」
「俺の知らない所で、またいつお前を狙って繁殖するかわからねーから。
ちゃんと報告しろよ?
その都度、今日みたいに愛してやるから」
「…………っ///」
キュン死寸前の私に
隼人はもう一度キスをした。
………貴方には
この先ずっと、敵わない。