♡*:。.rena's world story.。:*♡
第7章 ☆甘い誘惑
「……………っ」
長いまつげと、射るような青い瞳。
甘く色気のある声。
細い指が、私の左手に絡む。
「……私は………」
左手の薬指。
その金属の存在を頭に叩き込んで、口を開く。
「ここからすぐ近くのマンションに住んでいて。
……3年前に、結……」
「貴方がどんな環境にいても、構わない」
私の言葉を遮り、彼はぐっと左手を引っ張った。
「僕は、貴方に一目惚れをしたんです。
………今だけ、許してください」
「………………っ」
美しい瞳が見えなくなったと気付く
そんな時間も無く
一瞬にして
彼の唇が、私の唇に重なった。