妹萌えフラグ3
第12章 妹の勉強
ある日、俺が帰宅すると。
「ただーま」
ユイの“おかえりぃ”が聞こえてこなかった。
「ユイ?」
ユイの靴があることを確認して、俺は2階に上がる。
今日は部活の日じゃないよなぁ。
まさかまたオナってんじゃないか。
とか、色々考えながらユイの部屋の扉を開けた。
「あ、お兄ちゃん」
ヘッドホンを着けて机に向かうユイと目があった。
「おかえりぃ」
「ただいま…」
「ごはんもういる?」
ユイがヘッドホンを外して尋ねる。
「勉強中だろ?」
「あぁ、明日からテストだから」
ユイがさらっと言った。
「ふーん…お前、何聴いてんの?」
「J-POP。お兄ちゃんも聴く?」
ユイから手渡されたヘッドホンに耳を近づけると、某歌姫の歌声が聴こえる。