妹萌えフラグ3
第16章 番外編 守の淫靡な悪戯
「さっきの冴えない顔したイトコ帰ったの?」
「まだ帰ってないけど、アカリに面白いもの見せてあげる♪」
ヤツは、楽しそうに私を自室に招いた。
私のおばあちゃんの家は、下宿屋さんだ。
本当は、おばあちゃんとは別居してるけど、両親が共働きで夕方まで帰ってこないから、学童保育代わりにおばあちゃんの家に、よく遊びにくるのだ。
下宿屋には、近くの大学に通う苦学生達が、数人ほど、住んでいる。
藍沢守。
今の私の生活に、絶対に欠かせない男。
出会いは、春だった。
法学や経済をとる学生達が多いこの下宿屋のなかで、彼はただ一人の医学生だ。
ぶっちゃけ、私と守兄ちゃんは、ただならぬ関係にある。