妹萌えフラグ3
第7章 兄の驚愕
俺とは4歳、ユイとは6歳離れていて、ユイにとってはもう1人の兄貴分ってもんじゃないだろうか。
頭もいい、顔も整っている、大学生になってから髪も栗色に染めた守兄ちゃんは、半端なくモテるだろう。
守兄ちゃんの好奇の目と俺のうろたえる目があってしまい、とりあえず俺は、
「足…ひねったから。ユイ、部屋まで運んでくれないかな?」
「おっけー♪」
やはりちゃらんぽらんな様子で、守兄ちゃんはユイを担ぎ上げ、二階に上がっていく。
おかしい…。
なんで俺達がヤってたことに驚かないのだろう。
あの状態でセックスしてないようには見えない。
守兄ちゃん本人もはっきりと、セックスの単語を言っていた。
倫理的に、普通なら怒るよなぁ…。
いくら守兄ちゃんがちゃらんぽらんでも、こういうとこまでいい加減なのか?
俺は、慎重に立ち上がり、少し考え込んだ後、守兄ちゃんを追うことにした。