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心をあげる

第4章 あなたが欲しい

「リュカ、ただいま。」



「おかえり、マイカ。」



チュッとキスをしてくれるリュカ。



この数日で、

私はチップの改良を繰り返し

リュカはだいぶ人らしくなっていた。



心はないままだけど…



こんなことができるのも

私がこの仕事に就いているおかげだ。



販売されているSINのチップは

人との区別ができなくなるのを防ぐため

複合的な性質は持たせないように

作られていたから…

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