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心をあげる

第2章 あなたがいない

自宅からラボまでは

スカイウェイという乗り物が

ボタンひとつで運んでくれる。



人と顔を合わせることは

ほとんど無い。

もし合わせたとしても…

私に挨拶する人などいない。



しても

意味がないと知っているから。



私はあの日以来

人に合わすということを止めた。



愛想笑いもしない。



すると…

日常的にしていたほとんどのことが

不要なものだと気が付いた。

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