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心をあげる

第7章 あなたへ届け

私の誕生日から二週間が経っても

何も手掛かりは見つけられなかった。



優しいリュカのことだから…

私に見つけられるような場所に

手掛かりなんて

残さないのかもしれない…

そう思ったりした。



一方で私は

家で待つリュカといる時間を削って

SINに心を持たせる研究に

前のように打ち込んだ。



早くなんとかしたい…



心の無いリュカとの生活に

私の神経はすり減っていた。

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