テキストサイズ

お嬢様、執事にはお気をつけください

第4章 リオン

「あーーーったく、よく飽きもせずにきゃーきゃー言ってられるよなあいつら。そんなに男に飢えてんのかよ」

リオンが運転しながら文句を言う。
さっきまでとはまるで別人だが、こっちがリオンの本性だ。
執事は敬語でなければいけない、なんて思っていないリアはむしろ自分の前だと本性を現してくれることを嬉しく思っている。

「しょうがないよ。女子校なんだから。若い先生なんてほとんどいないし」

それにリオンかっこいいしね、と心の中で呟く。
こんなことを言おうものなら…

「まあ俺がかっこいいからしょうがないんだよなー!」

…言わなくてもこうなるか、とリアはリオンの俺様ぶりに半ば感心した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ