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先生、駄目ですっ……

第10章 カテキョとお嬢様 2

呼び掛けても返事がない。

俺はいつものように隣の椅子に腰掛ける。

いつものような扇情的な服装じゃなく、長めの紺色のスカートにギンガムチェックのシャツを着ていた。

「先生……」

弱々しい眉の角度が愛しく感じる。

「まあ仕方ない。悠希ちゃんは頑張ったんだから」

「でも……」

そう言いながら順位表を渡してくる。

黙ってそれを受け取り、内容を確認する。

「えっ……!?」

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