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先生、駄目ですっ……

第10章 カテキョとお嬢様 2

とにかく中間テストまで俺の特訓は続いた。

いつもより厳しくなってしまうが俺の意図を汲んでくれる悠希ちゃんも弱音を吐かずについてきてくれる。

そして迎えたテストの結果発表の日。


コンコンっ……

ドアをノックしてもいつもの悠希ちゃんの明るい返事がない。


がちゃっ……

ドアを開けると振り返りもせず悠希ちゃんは机に向かって座っていた。


分かりやすい落ち込みかただな……

「こんばんは、悠希ちゃん」

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