テキストサイズ

先生、駄目ですっ……

第10章 カテキョとお嬢様 2

「じゃ、じゃあ私は好きな人とも結ばれず、好きでもない人と結婚しなきゃならないのっ!? そんなの嫌っ!! 嫌だよっ!!」

感情が激昂した悠希ちゃんは泣きながら俺に抱きつく。

「心配要らない。俺が悠希ちゃんと結婚する……」

俺は悠希ちゃんの頭を優しく撫でる。

「嘘っ!! そんなこと出来ないくせにっ!!」

「嘘じゃない。俺が研究者になり、世界的に一流になればお父さんも認めてくれる。それまで待って欲しい」

俺が頭に描いているプランを分かりやすく簡単に説明する。


「そ、そんなの……ずっと先じゃないっ……」

「ごめん。でも必ず成功する。約束するよ」

俺の腕の中で震える悠希ちゃんをぎゅっと抱き締める。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ