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先生、駄目ですっ……

第11章 数学の補習 3

「そんなの、ダメ……そんなことしたら……先生が大変なことになっちゃうもん……」

「愛美はそうしたいんじゃないのか? どっちなんだ? はっきりしなさい」

涙が止まらない……

私はただ、先生に愛して欲しいんだ……

私だけを見て欲しい……


「嫌っ……先生っ……そんなの、嫌だよ……」

「要領を得ないな。話が終わったなら帰るぞ?」

「私はっ……私は先生に愛してもらいたいだけです」

泣き声をしゃくりながらなんとかそれだけ、言えた。

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