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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3

「っっ!!」

そこには甲斐先生と瑞浪先生がいた。

彼氏と、彼氏が昔憧れていた女(ひと)……


すぐに間に割って入っていきたいという気持ちと、しばらく様子を見ていたいという気持ちが入り乱れる。


「たしかこの辺にあったと思うんだけどなぁ……」

「でももう大分昔の話でしょ、瑞浪先生」

「あ、さらっとひどいこと言うのね、甲斐くん」

「そういう意味じゃないですよ。いじめないでください」

甲斐先生と瑞浪先生はなんだか近寄りがたい親密さを漂わせていた。

私はますます姿を表すタイミングを逸する。

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