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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3

「確かこの上だったはずよ。甲斐くん、椅子の脚、押さえといてね」

「僕がとりますよ」

「いいから」

瑞浪先生は椅子の上に靴を脱いで立つ。

その椅子の脚を握って上を見上げる。

(何してるの……甲斐先生っ……瑞浪先生と仲良さそうにして……)

女生徒と仲良くしてるのは我慢できても瑞浪先生とのは無理。

だって甲斐先生……

学生の頃、憧れていたんだもん……


甲斐先生が心配そうに椅子の上の瑞浪先生を見詰めている。

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