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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3

「なんだか懐かしい……」

椅子の上の瑞浪先生が呟く。

「懐かしい?」

甲斐先生が尋ねると椅子の上から瑞浪先生が振り向いた。

「昔もこうやって私が椅子に乗って甲斐くんに下で押さえてもらってた。甲斐くんってばいっつも下から私のスカートの中を覗きこんでるからなんだかドキドキしたわ」

瑞浪先生は懐かしそうに照れ笑いを浮かべた。

聞きたくない言葉を聞いて私は血の気が引く。

「か、からかわないでくださいよ……」

なに顔赤くしてるの、甲斐先生っ!!

「最低っ!!」

私は叫びながら勢いよく立ち上がってしまった。

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