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先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

「な、なに言うてんのやっ! あれか、どっきりやろ!?」

自称モテ男の阿久津はうろたえながら最低な返しをした。

ぜってぇモテたことないだろ、あいつ。

「本気です。ずっと好きでしたっ……先生のことが…………大好きなんです……」


「琴子っ……」

二人は微妙な距離感で向かい合ったまま黙りこむ。

二人と同じくらい、私も緊張してしまう。

どうしたのよ、阿久津!

琴子みたいな素直で真面目でかわいい子からコクられたんだから二つ返事でOKしなさいよっ!

胃が痛むくらい無言の時間が辛い……

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