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先生、駄目ですっ……

第17章 図書委員の継承 最終章


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「死んだかと思いましたよ、本当に」

先生の部屋について私はようやく解放された気分になってどさっとソファーに座った。

「ほんと、瑞浪先生も人が悪いよな」

「瑞浪先生の人が悪いんじゃなくて先生の軽はずみな行動が悪いんですっ!」

「……すいません」

しょぼーんと先生がうなだれる。

「ほんとにっ! ちゃんと私たちの関係を大切にしてくださいよっ!」

私は立ち上がって頭を下げる先生の口元をうにーっと伸ばす。

「いててててっ! わかってるってっ!」

「むーっ! 学校ではいちゃつかない。わかりましたねっ!」

「はぁい」

先生は小さい子みたいに素直で気の抜けたような声を出した。

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