先生、駄目ですっ……
第20章 カテキョとお嬢様 最終章
現象として発見されたこの物質を再現性よく作製できるようにしたのが俺の実験だった。
とはいえその物質を造り出すのはかなり緻密でデリケートな環境下に限られるから、例えばパソコンに実装できるような安定的な生産は見込めない。
だが確実に作製できるという結果は、自分でいうのもなんだがかなり重要度の高い発明だと言えた。
「いやぁ小野瀬先生、素晴らしい発表だったよ」
発表会場から出た俺に声をかけてくれたのは
小宮山泰造、かつての家庭教師の教え子小宮山悠希の父親だ。
とはいえその物質を造り出すのはかなり緻密でデリケートな環境下に限られるから、例えばパソコンに実装できるような安定的な生産は見込めない。
だが確実に作製できるという結果は、自分でいうのもなんだがかなり重要度の高い発明だと言えた。
「いやぁ小野瀬先生、素晴らしい発表だったよ」
発表会場から出た俺に声をかけてくれたのは
小宮山泰造、かつての家庭教師の教え子小宮山悠希の父親だ。